24 1月 イベント制作視点で見た、CES2019視察レポート(2) -LG / SAMSUNGブース-
CES2019の大きなブースは、主にラスベガスコンベンションセンター(LVCC)に集まっています。EUREKA PARKのあるSandsからは、シャトルバスで移動できます。
LVCCのメインエントランスに到着。ちなみにLVCCの屋内スペースの総面積は320万平方フィート、展示ホールは全部で16(194万平方フィート)あります。CESでは既存の展示ホールだけでなく、駐車場エリアに大きなテントで展示ゾーンを増設させたり、Googleなどが独立型の展示をおこなっています。
メインエントランスに到着。奥が見えない広さ。それぞれのブースも、Sandsに比べ大きなものが多いです。
まずは、今回のCESの目玉といっても過言ではないLGブースに突入しました。
入ってすぐに圧巻の映像美。モニターざっと300枚。2種のS型・ストレート型と混合で、観る人を包み込むような世界が創られていました。LGの素晴らしいところは、ここがあくまで「エントランス」だということ。
このエントランスを超えて前へ進むとブースゾーンがあります。完全に囲われており、展示会の一ブースではなく、「LGのプライベートショー」と言っても十分通じる空間として作り込まれていました。
様々なメディアに取り上げられている、巻ける有機ELテレビ「LG Signatures OLED TV R」。大理石床にメタリック台に置かれたことで、高級感を感じされる展示となっています。常にディスプレイが上下して展示台に収納されている様子を見ることができました。
LGブースはこの他にも様々な家電が展示されており、見応え抜群でした。中でも、個人的に気に入ったのは「LG HomeBrew」です。
5Lの水と5種類から選ぶHopをセッティングし2週間待つと、自家製ビールの出来上がりです!この2週間の仕込みが2時間になったとしたら、飛ぶように売れるのではないでしょうか?
ブースの仕立ては、家庭での利用シーンが意識できるようなフローリング仕立ての設計。大きなフロアの中心にメイン商材であるモニター。その周りを囲うようにカテゴリどとの製品が訴求できる部屋の配置でした。随所に説明員が立っており、非常に見やすい空間になっていました。
続いてSAMSUNGブース。
黒をベースとしたパキっとした空間。プレゼンテーションエリアは、TVのスタジオのような造りです。日本でステージを作ろうとすると、モニターと演台を思い浮かべがちですが、ブースのトーン&マナーに合わせたプレゼンテーション空間創りは、とても勉強になります。
SAMSUNGブースで目立ったのは、ブース上方をぐるっと囲ったミニLEDの装飾です。
この場で写真をとり、それがどんどん画面に表示されていきます。両サイドは物理的に小さなサイズのLEDですが、フロント部分は大型LEDのPicture in Pictureで表示されています。これが時間ごとに画面が切り替わっていきます。
各サインへの照明の当て方にもこだわっています。一般的にはライトを当てるだけなのですが、真四角の明かりをサイズ調整して当てています。サインが見やすく、そしてメリハリがついていて、細部へのこだわりを感じました。
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